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「関東農政局 農業農村整備事業優良工事等の受注者の表彰」にて受賞

2021年4月1日

左:賞状  右:ポンプ旧羽根車の取り外しの様子

 荏原製作所(以下:荏原)は、農林水産省管轄の関東農政局が実施する「令和2年度関東農政局農業農村整備事業優良工事等の表彰」において関東農政局長表彰を受賞しました。これは伊那西部地区第1揚水機場(以下:本揚水機場)におけるポンプ設備の改修、整備工事の成果が評価されたものです。

1. 背景
 本揚水機場が位置する長野県上伊那郡は、高い場所では標高が900mにもなる台地で、水田や畑、果樹園が多いことが特徴です。揚水機場は高台にある農地への安定した水供給が求められますが、その他、防火用水、地下水涵養(かんよう)※1、生態系の保全にも貢献しています。
 本地区の基幹的な農業水利施設は、国により昭和50年(1975年)前後にかけて整備されましたが、近年は経年に伴う性能低下や維持管理費の増加が見られるようになりました。そこで、今後の農業生産の維持や農業経営の安定を鑑み、国営施設機能保全事業が平成24年(2012年)より開始されました。
 荏原は上下水道や灌がい※2を始めとする水インフラにおいて、ポンプなどの設備の提案、設計、調達、機械設備工事、アフターサービスの総合エンジニアリングにより、それぞれの課題を解決しています。

2. 概要
 本揚水機場は、毎年灌がい期※3に田畑へ大量の水を供給する役割を担っています。今回の表彰は、荏原が田畑に供給する水を十分に確保しながら2年以上にわたる工事を進行した点と、既設ポンプの性能を測定した上で、必要に応じた整備を行い、揚水能力を回復させたことが評価されたと考えます。

対象工事名
伊那西部国営施設機能保全事業
第1揚水機場ポンプ設備製作据付建設工事
工事概要
・横軸両吸込多段渦巻ポンプ
 Φ600mm×Φ400mm×47.4m3/min/台×190.8m(整備) 3台
・横軸巻線形三相誘導電動機(更新) 3台
・電気設備類(更新)1式
工期 平成28年9月~平成31年5月(2016年9月~2019年5月)

3. 今後の展開
 荏原が掲げる長期ビジョン「E-Vision2030」では、「地球にやさしい社会、安全・安心に過ごせる社会インフラ、水や食べるものに困らない世界」を支え、「持続可能な社会づくりへの貢献」を目指しています。荏原の社会システム事業では排水能力を向上させたポンプの開発や、メンテナンスが容易な設備やサービスの提供を通じて、社会インフラの強靭化を支えてまいります。

荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていきます。

参考:関東農政局HP 令和2年度関東農政局農業農村整備事業優良工事等の表彰
※1涵養:   水が土中に浸透し、帯水層に地下水として蓄えられること。
※2灌がい:  河川やため池などから水を引き、田畑に人工的に給水や排水をすること。揚水機場のポンプは給排水の役割を担っています。
※3灌がい期: 主に田植えが始まる4月頃から稲刈りの9月頃までの期間。多くの水が田畑に引かれるため、揚水機場では水管理をしながらポンプを稼働します。