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エバラ時報 No.236

国民−産業・技術−ガバナンスの進化を求めて

ポンプ及びモータの省エネルギーの動向


地球温暖化防止に伴い,ポンプやモータの省エネルギー規制が各国で動き始めている。
ErP指令(EU)やGB規格(中国)などは,ポンプにおいて要求される最低効率を流量や比速度から定めている。一方,モータの効率はIECあるいはNEMAなどの規格により出力から決められている。いずれの規制も市場から低効率の製品を排除し,将来的に製品全体の効率を向上することで省エネルギーに貢献することが目的である。

中部リサイクル㈱の能力増強事業

電気炉トランスを2000kVAから3050kVAに更新することで,炉処理能力を45.6t/dから67.2t/dとした。事業計画から完工まで約3年を要したが,都市ゴミ焼却灰の溶融リサイクル事業は年間処理量約34000tとなった。このサブマージドアーク炉は,溶融原料内に挿入した電極を介して直接電流を流し,その電気的抵抗を利用して溶融させるもので,コークス等を添加してごみ焼却灰を還元溶融しており,溶融スラグを徐冷して得られる主製品の溶融還元石スラグに加え,銅を中心とした溶融メタルや粗亜鉛の回収など,レアメタルの回収(都市鉱山)と環境保全に寄与し,2炉体制へのステップアップとなった。

流動床式ガス化溶融炉の226日連続運転

倉浜衛生施設組合「エコトピア池原」は,309t/d(103t/24h×3炉)の流動床式ガス化溶融施設である。2011年6月から2012年2月まで,本施設の3号炉で226日連続運転を達成した。今回の連続運転では,低空気比運転を行いながらも,煙突排ガス中のCO濃度を10ppm以下に抑えることができており,灰中ダイオキシン類濃度も加熱脱塩素化装置を設けることなく0.25ng-TEQ/g以下という自主基準をクリアするなど,燃焼安定性についても長期維持できていることが実証された。また溶融炉出滓口までの燃焼空気比を1.0に近づけたことで,スラグへの鉛移行率は,1%未満という酸化雰囲気の溶融炉としては極めて低い値となっており,JIS規格を満足するスラグ品質を連続運転中も維持することができた。

新型ドライ真空ポンプEV-M型

ドライ真空ポンプは半導体をはじめとした電子部品の製造においてクリーンな真空環境を実現するために使用される。しかし製造プロセスで発生する排出ガスの流入によりポンプ内部で反応副生成物の析出や腐食などが生じやすく,ポンプにとって過酷な運転条件となる。
EV-M型は,内部温度の最適化をはじめとした様々な反応副生成物対策や腐食対策を行うと共に,省エネルギー性能も大幅に向上させた。これにより,厳しい運転条件となる成膜やエッチングプロセスにおいても,優れた耐久性と省エネルギー性能の両立を実現した。

小型実装用全自動めっき装置UFP-AD型

実装用全自動めっき装置UFP型を小型化したUFP-AD型を開発した。
本装置は,めっき条件確立のための試作段階ないし少量生産向けに適した価格になるように,めっきセルを単列とし,ウェーハ着脱・搬送機構は新規設計により簡素化した。めっき室フレームは1種類とし,スケルトンインフィルの考えにより槽構成を変えることで各種めっきに対応できる。また,運転中にウェーハホルダを装置から取り出してメンテナンスできるようにワゴン型ストッカを装備し,小型装置ながら生産量を最大化できる構造を持っている。

HPCC21型ストーカ式焼却炉
川崎市王禅寺処理センターの運転状況

近年,ごみ処理プラントには,衛生処理や環境負荷軽減に加え,廃棄物の減量化や資源化,エネルギーの有効利用と幅広い取組みが求められ,特に発電拠点としての役割が重視されている。そうした背景の中,川崎市北部ごみ処理事業の基幹的役割を担うものとして,平成24年3月30日に竣工した王禅寺処理センターの施設概要,運転状況を紹介する。
本施設は,低炭素・資源循環・自然共生を3本柱として,周辺環境に溶け込んだ施設づくりをモットーに,当社最新鋭のストーカ技術を導入したプラントである。
今回,新たな取組みとして,積極的な排ガス循環による低空気比運転,高度な乾式排ガス処理プロセスによる熱ロスの最小化を達成し,高効率の発電を実現するとともに安定した焼却性能を発揮している。