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エバラ時報 No.242

不易と流行

グローバル仕様深井戸用キャンドモータの開発

 グローバル仕様深井戸用水中キャンドモータを紹介する。近年,新興国の人口増加,経済発展に伴う井戸水取水の増大によって,深井戸用水中モータポンプの市場が拡大していることから,当社ではグローバル市場から要求される高品質,高信頼性,高耐久性を有し,高スラスト荷重軸受を搭載した,海外規格(NEMA規格)に適合した深井戸用水中キャンドモータZBH4N,ZBH6N,ZBH8N型を開発し,グローバル市場に展開している。

FSRU用途のクライオジェニックポンプとエキスパンダの技術的特徴の紹介

 FSRU(FloatingStorageRe-gasificationUnits)などをはじめとする浮体式液化天然ガス(LNG)設備用途に適用されるクライオジェニックポンプの技術的特徴,及び電力回収用途における2相エキスパンダの概念的図案について紹介。

小型ドライ真空ポンプ PDV50型

 各種分析機器及び電子顕微鏡等の理化学機器には,小容量の真空ポンプが用いられている。これらの用途向けに,小型ドライ真空ポンプPDV50型を開発した。このポンプは,2軸のロータが同期回転する容積移送式のドライ真空ポンプでありながら,独自の磁気カップリング機構付きモータによってタイミングギアを不要とした画期的な製品である。タイミングギアが不要なことから,構造はシンプルで潤滑オイルを必要としない。これによって,ロータは高速回転が可能となり,小型で10kgという軽量化を実現した。また,ポンプモジュールは取り付け方向に制約がないため,ポンプ設置の自由度が高い。さらに,ポンプ機械音の低減及び防音パッケージによって,運転時の騒音値は53dB(A)以下である。

福島市における溶融処理と東日本大震災について

 荏原環境プラント㈱の次世代型ストーカ炉を,福島市あらかわクリーンセンターへ納入し,高効率な発電と灰の溶融処理を同時に実現している。
ごみ焼却量1tあたりの発電量は、440kWh/t-ごみ(2010年度)であり,200t/d規模の施設として上位に位置する。さらに焼却主灰と飛灰の両方を溶融処理することで,最終処分率約4%を達成した。
 また東日本大震災(2011年3月)では,本施設も被害を受けたが,荏原環境プラントは直ちに復旧作業を行い,震災後8日目に焼却処理を再開した。本施設では,東日本大震災以降も,溶融処理によって主灰を減容化している。これによって,東日本大震災によって逼迫した最終処分場の延命化に貢献している。