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エバラ時報 No.247

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使用済み燃料プールにおける過酸化水素分解法の開発

 原子力発電プラントの使用済み燃料プールでは,水質を高純度に維持するためにイオン交換樹脂によって浄化を行っている。プール水中には水の放射線分解によって発生した過酸化水素が存在しており,これがイオン交換樹脂の酸化分解を促進し,樹脂寿命を短くする原因となっている。
 そこで筆者らは,過酸化水素を分解する技術としてPd(パラジウム)担持樹脂の適用を検討した。イオン交換樹脂にPd担持樹脂をオーバーレイし,プール水中に含まれる過酸化水素を分解することで,イオン交換樹脂の酸化劣化を抑止することが可能であることをコールド試験で確認した。この成果に基づき,2014年1月から3月まで,日本原子力発電㈱敦賀第二発電所の使用済み燃料プール水を用いたホット試験を実施した。これらの試験結果について報告する。

ピン拘束型火格子を用いたストーカ式焼却炉の長期連続運転向上の事例紹介

 都市ごみ焼却施設の役割は,本来の衛生処理に加え,発電などのエネルギー有効利用もその重要性を増してきた。また昨今では,災害時の防災拠点としての役割も期待され始めている。そのような背景の中,安定した長期連続運転が更に求められるようになってきた。荏原環境プラント㈱では,従来型の火格子やストーカ構造を改良し,より機械的安定性及びメンテンナンス性の高いピン拘束型火格子を開発した。また,その技術を都市ごみ焼却施設に導入し,長期安定運転試験を行いその効果を確認した。これによって,様々なごみ質に適応した新型ストーカ炉の開発に成功した。

新型家庭用給水ポンプ
エバラフレッシャーミニ HPE型

 家庭用給水ポンプとして2004年から販売しているHPF型(可変速型),2007年から販売しているHPA型(固定速型)を統合し,2014年11月から可変速型の新型ポンプとしてHPE型の出荷を開始した。本製品は,高効率ポンプ,IE4相当の永久磁石形同期電動機,効率的運転を行うコントローラとインバータを組み合わせ,近年の市場要求である,省エネルギー志向と住宅地での低騒音化に対応した製品である。250W機種では従来製品(HPA型)と比較し,約48%の省エネルギー化,約12dB(A)の低騒音化を実現している。

ポンプ逆転水車を採用した朱鞠内発電所

 北海道電力㈱朱鞠内発電所向けに口径800×700mmのポンプ逆転水車と補機を納入し,現地工事及び試運転を行った。ポンプ逆転水車はポンプ水車に比べ低コストで,揚水運転と水車運転でほとんど効率が変わらない。ポンプ逆転水車の採用に当たっては事前に模型ポンプでモデル試験を行い運転特性を把握した。また,過渡現象解析の結果から機器仕様及び制御方法を決定した。なお,本設備では現地の条件変化に対応した運転を行うためインバータ,コンバータを用いた回転速度制御を採用している。この発電所の完成によって今まで未利用のかんがい放流水を電気エネルギーとして回収することが可能となった。

給水装置 製品技術紹介
−第3回 ON/OFF制御方式について−

 当社の主力製品である給水装置の技術紹介シリーズとして,第1回・第2回講座では給水方式の種類と用途,選定方法について解説を行った。第3回となる本稿では,給水方式の中で最も基本的な圧力の制御方式であるON/OFF制御方式と,それを用いた給水装置について,その制御方式の内容,実機の構造と主要構成部品,様々な特殊仕様,安全に運転するための保護機能等を紹介する。