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エバラ時報 No.251

エバラ時報のリニューアルに際して

縁の下の力持ち 高圧ポンプ−活躍場所編−

 暮らしの中の見えるところに高圧ポンプの姿はありませんが,意外と身近なものや,その原材料を作る現場で頑張っています。

縁の下の力持ち 高圧ポンプ−技術と構造編−

 高圧ポンプがその活躍場所で安定した運転をするためには,高圧ポンプ特有の技術“バランス”と“高圧対応”が必要です。この技術が高圧ポンプの基本となります。そこで,その技術と構造の関係の概要を説明します。

ボイラ給水ポンプ(BFP)

 ボイラ給水ポンプ(BFP)は,火力発電所の心臓部に相当する極めて重要な補機の一つであり,事業用火力発電設備の大容量化,高温高圧化,運用方法の変化,と歩調を合せて,改良・進歩の歴史を歩んでいる。BFPの大型化・高圧化の変遷と主な仕様,従来型超臨界圧火力及びコンバインドサイクル火力それぞれの発電所向けBFPの代表的な構造,材料,軸封及び軸受の特徴,BFPの大容量・高性能化開発や100%容量BFP開発と納入実績,再生可能エネルギー導入に伴う火力発電所運用方法の過酷化に適応するBFPの耐力向上のための構造設計改良,並びに原価低減や省スペース化のためのBFP設計合理化への取組み事例について解説する。

圧縮機用羽根車の溶接変形シミュレーション

 溶接が抱える問題は多く存在しており,溶接変形もその一つである。溶接変形は製品としての性能や信頼性に大きく影響を及ぼすことから,変形を適切に予測・制御・低減することが近年強く求められている。そのアプローチの一つとして数値解析が挙げられる。溶接変形解析技術の向上は著しく,その適用事例は年々増加している。しかしながら,数値解析を大型・複雑形状に適用したという事例はいまだ数少ない。そこで,本稿では複雑な構造物として圧縮機用羽根車を対象に変形解析・実験を行った。その結果として,適切な熱源モデルの構築や相変態の考慮等によって,数値解析を用いて羽根車に生じる溶接変形を高精度に評価可能であることが示された。

化学機械研磨プロセス開発における「その場」観察の適用事例

 化学機械研磨現象の基礎的な理解のためには,液中での「その場(In-situ)」観察,評価手段が有用である。大気中と比較して,液中での測定はより難しくなる場合が多い。化学機械研磨はウェットプロセスであり,液中での評価が必須である。本稿では,光とプローブを用いた異なる三種の液中評価手法を試み,研磨プロセス中の表面反応,研磨粒子の挙動などを解析した。その結果,有用な評価手法として用いることができることが確認できたので,得られた結果を紹介し,これら液中in-situ評価手法を広めていきたいと考える。

中国向け大型ストーカ式焼却炉設備の納入・運転状況
−江西省南昌市-

 中国江西省南昌(ナンチャン)市に処理規模1200 t/dのストーカ式焼却炉を納入し,2015年8月に性能試験を完了した。荏原環境プラント㈱及び青島荏原環境設備有限公司は,現在までに中国大陸において,既に流動床式焼却施設2件,ストーカ式焼却炉3件の合計5件の納入実績があり,その内2件のストーカ式焼却炉についてエバラ時報で報告した。本焼却炉はそれらに続く6件目であり,現在建設・試運転中の設備も含め,荏原グループのストーカ炉として1炉当たり最大処理規模である。
 本稿では,スケールアップへの設計上の工夫・改良点,排ガス再循環の採用によるNOx抑制効果,現在までの運転状況・性能試験結果について報告する。