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100年を超えるイノベーションの伝統

荏原の匠 ここにあり!

ものづくりの第一線で活躍する匠を紹介します。

置かれた環境で常に最善を尽くせるよう、自分の引き出しを増やしておく

仲野 美礎起さん(風水力機械カンパニー)

Q 業務に必要なスキルは、どう磨いてきましたか?

 私が若い頃は、「何やってんだ!」とハンマーが飛んでくる時代でしたが(笑)、とにかく先輩の仕事を見て、技を盗んでいました。23歳からは3年間、中国支社でアフターサービス業務を担当したのですが、これが貴重な経験になりました。それまでは川崎工場で標準ポンプの組立に携わっていたものの5年程度の経験しかなく、素人も同然の私が客先でさまざまな機種のポンプの据え付けやオーバーホールを担当しました。分からないことばかりで、先輩に聞き、関係部署の方たちから教えてもらいながら現場をこなす中で、ポンプへの理解が深まり、引き出しが増えていきました。お客さまや工事業者の方たちに鍛えられた経験が今に生きています。


Q これまでの経験が生きた思い出深いできごとは?

 海外の火力発電所に収めたボイラー給水ポンプ(400×350DCS)を正月返上で修理したことです。出荷後に、別途組み立てていた同型のポンプに不具合が見つかり、現地へ向かいました。建設中の火力発電所では、まさに給水ポンプや主要機器の据え付けが行われている最中でした。他の工事の邪魔にならないよう現地外国人の作業員たちと6台全てを分解し、修理復旧を行いました。慣れない海外でコミュニケーションは片言の英語でしたが、素晴らしいチームワークを発揮して短期間(約1カ月)でやり遂げることができました。限られた設備・環境であっても、スキルがあればできることに幅が生まれます。どんな状況におかれても、そこで最善を尽くせるよう精一杯取り組んできたことが実を結んだと思います。

Q これから担う若手社員にメッセージをお願いします。

 経験は実力になるので嫌だと思ったことでも挑戦してほしいですね。経験していないことはただの言葉であって、自分のモノになりませんから。現場の場数を踏んで臨機応変に対応できるようになってほしい。
その経験が、工場での製品造りに大いに役立ちます。多くのお客さまは「荏原のポンプはいいよね」と性能の良さで判断してくれます。そういう会社であることに誇りを持って、スキルアップしていってほしいですね。

プロフィール
1968年荏原製作所川崎工場高等職業訓練校入社。同工場の組立課勤務を経て、1975年からは中国支社(広島)へ異動。ポンプの据え付けやオーバーホール等、現場での経験を積む。1978年に再度川崎工場へ異動。班長を経て、その後は約50年の経験を活かし、富津工場にて高圧ポンプなどの組立作業票作成や工程管理、協力会社への組立指導を行う。長年の功績が認められ2013年には(一社)ターボ機械協会より「匠賞」を受賞。2017年7月末日にて再雇用期間を満了し退社。