2024年05月29日
左から:荏原製作所 CP水素関連戦略ビジネスユニット 曽布川拓司(本研究所特任教授)、 塚本輝彰 統括部長、東北大学 植田拓郎 理事、佐藤一永 准教授、髙村仁 教授
荏原製作所(以下:荏原)と国立大学法人東北大学(以下:東北大学)は、持続可能な社会づくりへ向けた新事業創出拠点として、2024年5月1日に、『荏原製作所×東北大学「流れ」で未来をつくる共創研究所』を東北大学青葉山キャンパス内に設置いたしました。
<h3><b>1.背景</b></h3>
昨今、社会情勢は目まぐるしく変化しており、人々の価値観もそれに伴い変化しています。かつては物質的な豊かさが重視されていた時代もありましたが、近年は、環境問題や社会問題への関心が高まり、精神的な豊かさや持続可能性を重視する価値観が主流になりつつあります。これら価値観の変化や、カーボンニュートラルに代表される環境、産業構造の変化に対応するためには、産業のあらゆる場面において存在する「流れ」を理解・分析し、さらなる価値創造の実現が必要であると考えられます。
<h3><b>2.今回の取り組み</b></h3>
荏原と東北大学は、持続可能な社会づくりへ向け、新しい事業創出・社会実装を目的とした『荏原製作所×東北大学「流れ」で未来をつくる共創研究所』を開設いたしました。
共創研究所においては、「つくる、はこぶ、つかう」の分野にて荏原が市場創出に取り組んでいる水素事業や、環境負荷低減について、複数の共同研究を立ち上げて推進いたします。水素の領域では、グリーン水素技術の開発をテーマとします。荏原の水と環境に関する技術力と、東北大学の複数の研究科、研究所の教員の参画による材料工学、材料力学、流体工学、熱工学の研究力の融合により、グリーン水素事業の技術基盤を形成するとともに、社会実装に向けた製品開発を推進します。また、環境負荷低減の領域では、低温技術開発をテーマに、物理学、化学、材料工学、機械工学、電気工学のあらゆる分野からのアプローチにより技術基盤の整備と社会実装に向けた技術開発を推進します。
<h3><b>3.
共創研究所概要</b></h3>
(1)名称:荏原製作所×東北大学 「流れ」で未来をつくる共創研究所
(2)活動内容:
荏原の技術力と東北大学の研究力を融合し、社会課題解決と価値創造に取り組みながら、
未来の可能性を拓く新たな「流れ」の技術開発と社会実装に挑戦する
(3)運営体制:
①運営総括責任者
東北大学 グリーン未来創造機構 グリーンクロステック研究センター
曽布川 拓司 特任教授(荏原製作所 CP水素関連戦略ビジネスユニット)
②運営支援責任者
東北大学 グリーン未来創造機構 グリーンクロステック研究センター/大学院工学研究科 先端材料強度科学研究センター
佐藤 一永 准教授
(4)設置場所:東北大学青葉山キャンパス
(5)設置期間:2024年5月1日~2027年4月30日
<h3><b>4.
今後の展開</b></h3>
荏原が掲げる長期ビジョン「E-Vision2030」では、「地球にやさしい社会、安全・安心に過ごせる社会インフラ、水や食べるものに困らない世界」を支え、「持続可能な社会づくりへの貢献」を目指しています。
荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG 重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていきます。