2020年04月14日
株式会社 荏原製作所
Hondaエンジンキャストポンプ(WHC10XR)
EBAS社製ポンプに刻まれた”THEBE”のロゴ
荏原製作所(以下:荏原)と本田技研工業株式会社(以下:Honda社)は、このたびブラジルで初のコラボレーションを果たし、荏原のポンプを搭載したガソリン駆動式のエンジンキャストポンプをHonda社が2月より発売開始いたしました。
荏原は1975年に初の海外生産拠点としてブラジルに進出し、現在のEBARA Bombas América do Sul Ltda.(以下: EBAS社*)設立の礎を築きました。一方、Honda社のブラジルでの歴史は、1976年に創業したブラジル北西部 アマゾナス州の州都 マナウスに位置する二輪車工場(以下:マナウス工場)から本格的に始まり、ブラジルにおける両社の歴史はほぼ同年齢です。日本企業としてブラジルの地で同じ時代を歩み、操業開始から約45年の時を経てタッグを組み、電気が供給されていない場所での灌漑や家庭用給水など、ブラジル国内における水の供給に貢献します。
EBAS社がHonda社に供給するポンプは、サンパウロ州北東部約250kmに位置するヴァルジェン・グランデ・ド・スー(以下:VGS)にあるEBAS社の工場で生産されます。その後、VGS工場からHonda社のマナウス工場へ出荷され、Honda社製のエンジンとの組立てが行われます。また、EBAS社が供給するポンプには、EBAS社製であることを示すTHEBEブランドのロゴマークが刻印され、2社のロゴを冠した製品は、Honda社においても今回が初となります。
なお、EBAS社の頑強な鋳物製のポンプは、消費者から高い信頼を得ています。
発売を開始したポンプは計3機種で、家庭用から農地での散水まで幅広い用途に対応しています。
1) ケーシングは丈夫な鋳物製、軽量(24-33kg)かつコンパクトで持ち運びがしやすい
2) ポンプ口径: 25-65mm、最大吐出量: 8.2-36.1m3/min、最大全揚程: 26-70m
3) ISO9000認証
4) Honda社ならではの4ストロークエンジン搭載により安定したポンプ性能
エンジンキャストポンプのパッケージは、HondaブランドとしてブラジルにおけるHonda社の販売流通網を通じて販売され、EBAS社も販路拡大に協力していきます。ポンプ単体の品質は、EBAS社の責任のもとで品質管理・保証が行われます。
創業以来、技術とものづくりに対する荏原ならびにHonda社の熱意とこだわりは共通の思いであり、今後も、広大な国土を持つブラジルの市場で、より多くの人々の暮らしの向上に貢献していきます。
荏原グループは、SDGsをはじめとする社会課題の解決に事業を通じて持続的に貢献し、社会・環境価値と経済価値を同時に向上させてまいります。
持続可能な社会づくりへの貢献
*EBAS社:
1975年に荏原グループ初の海外生産拠点として創業したEbara Industrias Mecânicas e Comerico Ltda. (EIMCO社)が、2015年に荏原が買収したThebe Bombas Hidáulicas S.A.(THEBE社)を吸収合併し、2018年にEBARA Bombas América do Sul Ltda.(EBAS社)として発足。旧THEBE社は陸上・水中ポンプの製造販売会社として1946年に創業し、旧THEBE社の拠点であるVGSに標準ポンプと鋳物の2つの工場を持つ。