表1 エネルギー回収推進施設 システム概要
受入供給設備
ごみピット 容量:2 450 m3(γ=0.143 t/m3,5 日分)
ごみクレーン 全自動クレーン× 2 基
燃焼設備
焼却炉 全連続燃焼式ストーカ炉(エバラHPCC21 型)
処 理 量:70 t/d(1 炉)
燃焼ガス冷却装置
ボイラ 過熱器付自然循環式水管ボイラ
蒸発量:最大12.2 t/h× 1 缶
蒸気条件:3.0 MPa× 320 ℃(過熱器出口)
排ガス処理設備
排ガス減温方式 水噴射式
集じん方式 ろ過式集じん器
脱硝方式 アンモニア水による無触媒脱硝及び脱硝反応塔
HCl・SOx除去方式 乾式(消石灰噴霧)
ダイオキシン類及び水銀対策 活性炭吹込式
余熱利用設備
蒸気タービン 8 段落衝動減速機付抽気復水式
発電機 三相交流同期発電機 1 300 kW
灰出し設備
焼却灰 ピット&クレーンによる搬出
飛灰 加湿(非常時のみキレート処理),ピット&クレーンによる搬出
排水処理設備
プラント排水 凝集沈殿+砂ろ過処理後,場内再利用により原則無放流
生活排水 合併浄化槽処理後,放流
ごみ汚水 ごみピット返送方式
表2 工事工程
契約 2013 年 4 月
仮設工事開始 2013 年11 月
仮設計量機使用開始 2014 年 4 月
建築本体工事開始 2014 年 4 月
プラント工事開始 2015 年 5 月
受電,試運転開始 2016 年 3 月
性能試験 2016 年 8 月
竣工 2016 年 9 月末
表3 新旧の設計諸元の比較
項目 既設(160 t炉) 新設(70 t炉)
竣工 1986 年3 月 2016 年9 月
ごみ発熱量(設計値) 低 質:
[kJ/kg]       基準質:
           高 質:
3349
6279
8372
5960
9300
12630
排ガス規制値(設計値)
 ばいじん g/m3(NTP) 0.05 以下 0.01 以下
 硫黄酸化物 K値7以下 30 ppm以下
(K値=0.166 相当)
 窒素酸化物 ppm 250 以下 50 以下
 塩化水素 ppm 246 以下 50 以下
 一酸化炭素 ppm 1h平均 100 以下
4h平均 30 以下
 ダイオキシン類 ng-TEQ/m3
(NTP)
0.05 以下
余熱利用
 場外熱供給 GJ/h 3
 発電 kW 1300
表4 引渡性能試験結果
項目 判定基準 結果 判定
1 日目 2 日目
焼却能力 70 t/d以上
(100 % 以上)
100 % 以上 100 % 以上 合格
ばいじん濃度 0.01 g/m3
(NTP)以下
0.001 未満 0.001 未満 合格
硫黄酸化物 30 ppm以下 7 11 合格
窒素酸化物 50 ppm以下 37 35 合格
塩化水素 50 ppm以下 30 31 合格
一酸化炭素(4 h) 30 ppm以下 10 11 合格
ダイオキシン類 0.05 ng-TEQ/m3
(NTP)以下
0.00041 0.00019 合格