STRATEGY事業戦略

グローバル市場における存在感をより強固にしめしていくために

「事業の競争力を高める革新」

世界規模で事業を展開し成長し続けるために、これまでに築き上げた事業資源の自律的成長に加えて、製品競争力を向上させるための生産設備投資、新製品開発、既存製品の改善のための投資を継続的に行い、成長戦略を加速していきます。

標準ポンプ事業

標準ポンプ事業は、グローバル市場において、市況変動が小さい事業であることから、ポンプ事業の収益のベースと位置づける。国内事業の構造改革により収益性を改善したうえで、グローバル市場での成長を図ることを目標とし、基本方針を以下とする。

  1. 既存機種の統廃合を進め、管理コストの削減を進めるとともに、製品リードタイムの短縮と製造原価低減を推進
  2. 従来の生産体制を抜本的に見直します。IoT、AI、ロボティクスを活用し、自動生産ラインを構築し、製品リードタイム短縮と製造原価低減を実現することにより、製品競争力を強化
  3. 生産・販売の業務システムを刷新し、業務の効率化を推進
  4. グローバルに販売を進める新製品と地域固有のニーズを反映した新製品を継続的に投入
ポンプ事業・標準ポンプ事業
カスタムポンプ事業

カスタムポンプ事業は、石油・ガス向け市場を中心に市況変動の影響を受ける事業であるため、市況の底においても収益が計上できるよう、国内生産体制の構造改革を実施。さらに、国内外のS&S事業の拡大及び国内公共向け製品事業を拡大することによって、収益性改善を図ることを目標とし、基本方針を以下とする。

  1. 国内の生産体制を見直し、現在の市況が継続した場合でも安定した利益が計上でき、且つ市場が回復した場合には、生産増加に対応できる弾力性を持った生産体制へと改革
  2. 生産システムを刷新し、製品の標準化を進めることにより、製品リードタイムの短縮と製造原価の低減を図る
  3. 海外 S&S事業を拡大するため、より顧客に近い現地での営業・技術サポート体制を拡充
カスタムポンプ事業
コンプレッサ・タービン事業

2020年代前半に石油・ガス市場向けコンプレッサ市場においてトップ3のポジションを確立するとともに、ダウンストリーム市場No.1のポジションを維持することを目標とするが、本中計期間においては、原油価格の低迷が続く現況においても一定規模以上の収益が計上できるよう、製品事業の収益性改善とS&S事業の拡大を目標として、基本方針を以下とする。

  1. 既存市場における競争力確保・強化に加え、M&Aや自社開発による新規セグメント・市場へ参入
  2. 製品事業、S&S事業の収益性を徹底的に改善
  3. 国際競争に勝ち抜くため、グローバル経営統合を深化
コンプレッサ・タービン事業
冷熱事業

中国事業においては、シェア拡大を図ること、日本事業においては、高収益体質に転換することを目標とし、基本方針を以下とする。

  1. 中国市場においては、ターボ冷凍機及び冷却塔を最重要機種とし、競争力のある製品を開発し拡販
  2. 日本市場においては、冷凍機のS&S事業を確実に維持しつつ、成長が望める冷却塔のS&S事業を拡大
  3. 日本・中国以外の海外事業拡大に向け、拠点整備と生産・販売・サービス体制を早急に構築
冷熱事業
環境事業

公共事業体を主要顧客とした国内O&M事業(公共インフラサービス)を中心に、引き続き安定した成長と収益の向上を目標とし、基本方針を以下とする。

  1. 事業運営・損益管理の深化・進化と成熟を図る
  2. 国内顧客基盤の強化と国内O&M事業における地位確保を図る
  3. 新電力事業の持続的成長を図るとともに、バイオマス発電設備市場を積極的に事業へ取り込む
環境プラント事業
精密・電子事業

2020年代前半に、E-Plan2019 期間の平均を超える営業利益率を確保したうえで、第3の柱となる新事業・新製品を創出し、半導体製造技術が転換点を迎える2020年以降の持続可能な成長に向けた事業基盤を構築することを目指し、基本方針を以下とする。

  1. 自動化推進により生産効率と業務効率を改善し、製品リードタイムの短縮とコストダウンを実現することによって、製品競争力を強化
  2. 第3の柱となるめっき装置を核とした装置群の売上を、パッケージング工程を中心に拡大
  3. オープンイノベーション方針を活用し、新たな半導体製造技術への需要を探索し、事業化を目標とした開発を行う
  4. 既存事業の拡大と安定化を図るとともに、各事業のグローバル戦略を強化
精密・電子事業

売上高構成比(2017年3月期)

売上高構成比

産業別売上高比率

産業別売上高比率

EBARAグループの製品は、社会インフラから産業インフラまで 様々な場所で使われ、安心・安全・快適な社会を支えています。

サービス&サポート売上高比率

サービス&サポート売上高比率

サービス&サポート(S&S)事業の売上高比率は、約4割を占めEBARAグループの安定した収益基盤となっています。

事業戦略Q & A

事業戦略Q

A.O

風水力機械カンパニー
標準ポンプ事業部 グローバル生産推進部 部長
1992年入社
中国においてグループ会社の立ち上げに参加し、その後も現地法人の経営に携わるなど豊富な海外経験を持つ。現在は、グローバル生産部を統括し、標準ポンプ事業の拡大に向けて、グローバルなサプライチェーンの構築などに取り組む。

なぜ今、自動化工場にチャレンジするのでしょうか?

生産の自動化が進む自動車など比べると、荏原製作所のポンプは典型的な少量多品種生産による製品です。そのものづくりには人を介した技術が不可欠であり、また少量であるためにロボットなどを導入してもコスト的に見合わないという課題もありました。
ところが最近、センシングをはじめ自動化を取り巻く技術が目覚ましく進化し、これまで無理だった作業などもロボットの導入によって自動化できる環境が整い始めています。さらにIoTやAIといった先進の技術を取り込めば、これまでにない革新を生産の現場にもたらすことができます。今こそがチャレンジすべきタイミングであると考えたのです。

プロジェクトはどのような段階にあるのでしょうか?

標準ポンプ事業部でプロジェクトがスタートしたのは2016年。グローバル生産推進部が中心となり、ものづくりに関連するすべての部署と連携して開発を進めています。要素技術の調査などを進め、現在、組立工程における自動化ラインの構築を検討しているところです。これまで人手に頼っていた工程を全自動化し、約30%の生産性向上を目指しています。2019年度に自動化工場を立ち上げる計画であり、国内でノウハウを蓄積した後には世界の生産拠点への展開も視野に入れています。

自動化に向けて取り組むべき課題は?

自動化を実現するためには、従来まで人の力で行ってきた作業をつぶさに分析しなければなりません。改めて荏原製作所のエンジニアが培ってきた技術やクリエイティビティの凄さを認識するとともに、それらをロボットに置換していくことの難しさを実感しています。この改革には、新しい発想と創造力が求められます。
これまで荏原製作所のものづくりは、開発や設計が上流となって、それを生産に落とし込んでいくという流れが標準でした。しかし、自動化のメリットを最大限に高めていくためには、従来までとは違う、生産を起点とした製品開発も重要です。グローバルなサプライチェーンまでも視野に入れた、ものづくりにおける発想の転換が必要であると考えています。

IoTやAIはどのような革新をもたらすのでしょうか?

生産の現場にIoTを導入すれば、生産中の部品や製品の流れや状態をリアルタイムに把握し、さまざまなデータを蓄積できます。これらを活用することよってさらなる生産改善や品質向上が実現できるのです。また、IoTの活用は、運転管理や故障予知など製品そのものの付加価値を高めるとともに、お客様にも安心してご使用いただくことにもつながります。
AIについてはまだ検討段階ですが、たとえばマーケットの動きなどビッグデータとAIを融合することよって適確かつ効率的な生産計画の立案が可能になります。

次代のものづくりに求められる資質とは?

今、荏原製作所は、次の100年に向けて新たなチャレンジに取り組んでいこうというアグレッシブな空気に満ちています。自動化のプロジェクトもそんな前向きな姿勢から動き始めた挑戦です。この変革を前進させていくためには、機械はもちろん、電気や情報などさまざまな知識をもった人材の結集が欠かせません。これまでの枠組みを打ち破るような行動力と創造力をもつ人であれば、活躍するチャンスは数限りなくあるはずです。

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