“荏原らしさ”に基づき、品質に関する荏原グループ基本方針「荏原グローバルクオリティ(EGQ)」を制定し、製品・サービスにおける「信頼性」を確固たるものにするための活動を展開しています。
品質保証
品質に関する基本的な考え方
荏原グローバルクオリティ

荏原グループ品質基本方針
E-Vision2030のありたい姿に向けて変わろうとしている荏原の基盤としての「信頼性」を確固たるものとするため、“荏原らしさ”に基づく、品質に関するグループ基本方針を「荏原グローバルクオリティ」として定めています。
「荏原グローバルクオリティ」には、「熱意」を持って技術を磨き「誠意」を持って信頼いただける製品とサービスを提供することを礎として、荏原グループが一丸となり事業を通じて更に広く社会に貢献し続けていく意志を込めています。
実施事項
各事業分野のトップマネジメントは、「荏原グローバルクオリティ」に基づき、これを実現するための具体的方針を「品質方針」として設定し、中期経営計画などの中で「品質目標」に展開します。
実施のための取り組み
- 社会と顧客の要求・期待の的確な把握を行います。
- 各国・地域の法令・規制要求事項を順守します。
- 安全に製品を使用いただけるよう、企画・開発・設計段階で評価・検証を行います。
- サプライヤとのパートナーシップによる相互の品質向上を図ります。
- 企画・開発からサービスまでの一貫した品質マネジメントシステムを構築し維持し、全部門連携による運用と継続的改善を図ります。
- 品質を維持・向上するための継続的人材育成を行います。
品質に関するガバナンス
荏原グループ品質保証体制
「荏原グローバルクオリティ」に基づき、品質マネジメント体制を構築しています。代表執行役社長を最高責任者とし、各カンパニーがRMP及びコーポレート品質保証部門と連携しながら活動を推進し、定期的に監査委員・執行役に報告しています。また、各生産拠点では、品質方針・品質目標の実現に向け、必要かつ有効なISO 9001(品質マネジメントシステム)認証を取得しており、2024年12月期まで100%の取得率を継続しています。

品質マネジメントシステム
各事業分野においては、品質方針・品質目標を実現するために必要かつ有効なISO 9001(品質マネジメントシステム)認証を取得しています。
ISO9001認証取得・更新
全生産拠点の認証100%取得を継続していきます。
ISO9001認証取得状況(2024年12月31日時点)
組織別(単位:拠点)
組織 | 国内 | 海外 | 合計(%) |
---|---|---|---|
建築・産業カンパニー | 5 | 20 | 25 (100) |
エネルギーカンパニー | 1 | 11 | 12 (100) |
インフラカンパニー | 3 | 1 | 4 (100) |
環境カンパニー | 3 | 1 | 4 (100) |
精密・電子カンパニー | 2 | 8 | 10 (100) |
コーポレート | 1 | - | 1 (100) |
合計 | 15 | 41 | 56 (100) |
※生産・建設、サービス&サポート事業拠点を対象
品質に関する戦略・リスク管理
継続的改善「EGQ活動」
「荏原グローバルクオリティ」の実現のため、全社品質保証活動「EGQ活動」のありたい姿として定量的目標と定性的目標を定め、両輪で活動を推進しています。

*1. EGM:Ebara Global Manufacturing
*2. COQ:Cost of Quality
*3. EGQ:Ebara Global Quality
「荏原グローバルクオリティ」に基づき、品質マネジメント体制を構築しています。代表執行役社長を最高責任者とし、各カンパニーがRMP及びコーポレート品質保証部門と連携しながら活動を推進し、定期的に監査委員・執行役に報告しています。また、各生産拠点では、品質方針・品質目標の実現に向け、必要かつ有効なISO 9001(品質マネジメントシステム)認証を取得しており、2024年12月期まで100%の取得率を継続しています。

「荏原標準DR指針」の制定と運用
2024年に制定した荏原グループ規程「荏原標準DR指針」では、DR(デザインレビュー)時の未然防止活動の徹底により、設計起因の品質不適合を最小化することを目指しています。規程には、DRの役割や体系、フロー、実施後のフォローアップ、有効性評価指標などを明記しており、各カンパニー・事業で運用しているDR規程の基本骨子として位置付けています。

品質人材の育成
階層別プログラムに基づき、新入社員からトップマネジメントまでの全従業員に対して、品質に関する教育プログラムの提供を開始しています。品質に関する共通言語を使い、組織的・科学的アプローチにより自律的な行動ができる人材を育成するとともに、品質保証に関するキャリア構築の機会を提供しています。
品質人材育成 教育プログラムのポイント
- EGQ実現のための体系的教育プログラムを社員がいつでも学習できる
- EGQ人材育成プログラムによるOFF-JTとOJTを融合し、スキルアップできる
- スキルアップした人財が、お客様との信頼関係を築く
品質広報誌「EGQ Report」の定期刊行
各事業でのこれらの活動状況(目標と進捗)の可視化を行い、品質保証活動に関する情報を幅広く荏原グループ全体へ情報発信し、改善の気付きと革新につなげることを目的として、グループ内共有を図る品質広報月刊誌「EGQ Report」を定期刊行しています。

品質に関する指標と目標
品質コスト(COQ)の向上
品質コスト「COQ(Cost of Quality)」は、品質保証活動にて生じる金額を可視化し、品質保証活動の成果を利益業績に関連づけて評価するものです。品質管理コスト(予防コスト、評価コスト)と失敗コスト(内部失敗、外部失敗コスト)を合わせた品質に関わるトータル品質コストを金額で評価し、品質保証活動の費用対効果を判定しています。
品質コストの測定を通じて、損失である失敗コストを削減し、トータル品質コストの最小化を図り、利益業績と品質の改善に役立てています。
EGQサーベイスコアの向上
「荏原グローバルクオリティ」に基づき、毎年、7つの評価項目に沿ってサーベイを実施することで、体質改善の到達度をモニタリングしています。
EGQスコアの5段階評価
それぞれの評価項目は5段階に分類して、評価しています。国内・海外グループ会社それぞれに対して、中期目標を設定しています。
EGQスコア 5段階評価レベル
レベル1 | 基本事項を実施しようとしているが、改善ポイントが多くあり、すぐにレベル2を目指したほうが良い。 |
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レベル2 | ISO9001レベル相当の管理状態で、基本事項に取り組めている。 |
レベル3 | ISO9004推奨事項の管理状態で、対象プロセスを確立、改善に努めている。 |
レベル4 | 対象プロセスが確立している良い管理状態。レベル5を目指して、一定の成果が得られている状態。 |
レベル5 | 成果が得られて、ありたい姿に到達している状態で、他社からベンチマークされ、さらに高みを目指している。 |
EGQサーベイスコア目標
国内(5社13事業) | 2025年 スコア3達成 2030年 スコア5達成 |
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海外(20社) | 2026年 スコア3達成 2030年 スコア5達成 |