表1 熱回収施設 システム概要
受入供給設備
ごみピット 投入ピット/貯留ピットによる2段ピット方式
ごみクレーン 全自動クレーン×2基
燃焼設備
焼却炉 全連続燃焼式ストーカ炉(エバラHPCC21型)
処理量:95 t/d(47.5 t/d×2基)
燃焼ガス冷却設備
ボイラ 過熱器付自然循環式水管ボイラ
蒸発量:最大6.4 t/h×2缶
蒸気条件:4.0 MPa×400 ℃(過熱器出口)
発電設備
蒸気タービン 9段落衝動減速機付1段抽気復水式
発電機 三相交流同期発電機 1670 kW
排ガス処理設備
排ガス減温方式 水噴射式
集じん方式 バグフィルタ
脱硝方式 尿素水による無触媒脱硝
HCl・SOx除去方式 乾式(消石灰噴霧)
ダイオキシン類・
水銀対策
活性炭吹込式
余熱利用設備
主な余熱利用先 タービン排気を有効利用したロードヒーティング
灰出し及び灰処理設備
焼却灰 ピット&クレーンによる搬出/太平洋セメント㈱大船渡工場においてセメント原料として資源化
飛灰 キレート処理後,ピット&クレーンによる搬出
排水処理設備
プラント排水 凝集沈殿+砂ろ過処理後,場内再利用によって無放流
生活排水 合併浄化槽処理後,放流
ごみ汚水 ピット内循環
表2 公害防止条件
規制物質 公害防止条件
ばいじん g/m3(NTP)※1 0.007以下
塩化水素 ppm※1 50以下
硫黄酸化物 ppm※2 30以下
窒素酸化物 ppm※1 80以下
一酸化炭素 ppm※1 4 h平均
1 h平均
20以下
80以下
ダイオキシン類 ng-TEQ/m3(NTP)※1 0.04以下
※1 乾きベースO2 12%換算
※2 乾きベース 生値
表3 リサイクルセンター システム概要
不燃ごみ・粗大ごみ処理ライン
処理能力 1.8 t/h
破砕方式 低速二軸せん断式+高速縦型回転式
選別・回収方式
 1)鉄 磁選機で選別し,資源として回収
 2)アルミ アルミ選別機で選別し,資源として回収
 3)可燃・不燃残渣 熱回収施設で焼却処理
缶類処理ライン
処理能力 0.38 t/h
選別・回収方式
 1)鉄 磁選機で選別,圧縮装置で圧縮成型し,
スチール缶プレス品として資源回収
 2)アルミ アルミ選別機で選別,圧縮装置で圧縮成型し,
スチール缶プレス品として資源回収
 3)処理困難物 手選別で除去後,破砕処理
びん類処理ライン
処理能力 1.14 t/h
選別・回収方式
 1)生きびん 手選別後,専用容器で資源物として回収
 2)無色びん 手選別後カレットとして資源回収
 3)茶色びん 手選別後カレットとして資源回収
 4)その他色びん 手選別後カレットとして資源回収
 5)処理困難物 手選別で除去後,破砕処理
古紙処理ライン
処理能力 2.58 t/h
回収方式
 1)新聞 圧縮梱包後,資源物として回収
 2)雑誌 圧縮梱包後,資源物として回収
 3)ダンボール 圧縮梱包後,資源物として回収
その他資源化物
 1)金属類 貯留後に資源物として回収
 2)乾電池 貯留後に回収
 3)小型家電 貯留後に資源物として回収
 4)ガラス・せともの 貯留後に資源物として回収
 5)衣類 貯留後に資源物として回収
 6)蛍光管 貯留後に回収
表5 負荷試験結果
項目 単位 結果
ボイラ主蒸気流量(1号/2号) Z1/Z2 t/h 6.15/6.13
ボイラ主蒸気温度(1号/2号) 400/401
ボイラ主蒸気圧力(1号/2号) MPa 3.94/3.95
タービン入口主蒸気流量 t/h 9.82
タービンバイパス蒸気量 Zb t/h 2.10
発電機出力 Pg kW 1670
ごみ処理量1号 B1 t/h 2.01
ごみ処理量2号 B2 t/h 2.04
ごみ発熱量 (演算値) H kJ/kg 8940
発電端効率※1
発電端効率※2 タービンバイパス分を補正
η
η’
16.6%
20.0%
表6 引渡性能試験結果
項目 単位 判定基準 結果 判定
1号 2号
焼却能力 ≧100%
(≧47.5 t/(d・炉))
≧100% ≧100% 合格
熱灼減量 ≦5 <0.1% ≦0.9% 合格
ばいじん濃度 g/m3(NTP) ≦0.007 <0.002 <0.002 合格
硫黄酸化物 ppm ≦30 22 17 合格
窒素酸化物 ppm ≦80 58 47 合格
塩化水素 ppm ≦50 29 24 合格
一酸化炭素 ppm
4 h平均
≦20 10 5 合格
ダイオキシン類 ng-TEQ/m3
(NTP)
≦0.04 0.00054 0.0039 合格
0.00016 0.0081 合格
アンモニア mg/m3(NTP) 1.1 1.7
水銀 mg/m3(NTP) <0.01 <0.01
ボイラ出口酸素 %(wet) 2.5 2.9
空気比
(排ガス中水分25%にて)
1.2 1.2
表7 資源化物の純度
破砕鉄 98.3% 無色びん 100.0%
破砕アルミ 98.1% 茶色びん 100.0%
鉄缶 99.6% その他びん 100.0%
アルミ缶 100.0%